川上村 農業実習生切りつけか 殺人未遂疑いで男聴取
29日午前0時16分ごろ、長野県南佐久郡川上村原の住宅で知り合いが血を流して倒れている―と、110番通報があった。
救急隊員が駆けつけ、住宅1階で頭にけがをして倒れていた、近くに住むフィリピン人農業実習生の男性(22)を佐久市内の病院に搬送した。
男性は、後頭部を刃物で切られているほか頭蓋骨骨折もあり重傷。佐久署は、この家に住む農業実習生で20代のフィリピン人の男から殺人未遂の疑いで事情を聴いている。
現場は、川上第一小学校のすぐ南側。佐久署などによると、農業実習生たちの住居として使われているという。
救急隊員が駆け付けた際には、ほかに3人のフィリピン人実習生が現場におり、被害者は呼び掛けに対し、通訳を介して「一緒にお酒を飲んでいた。口論になって、なたを振り回された」と話していたという。
男性が倒れていた部屋には、なたと包丁があった。
同署によると、容疑者は一度現場から走って逃げたが、同日午前6時ごろに村内で身柄を確保された。同署は、現場に居合わせた人たちも含め詳しく事情を聴いている。
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