大阪ストーカー殺人に懲役30年…強固な殺意あった
2015年5月28日
大阪市平野区で昨年5月、ストーカー被害を訴えていたスナック従業員の井 村由美さん(当時38)を刺殺し、元妻の殺害も計画したとして、殺人や殺人予備などの罪に問われた客の松本隆被告(58)の裁判員裁判で、大阪地裁は28日、懲役30年(求刑無期懲役)の判決を言い渡した。
坪井祐子裁判長は判決理由で「井村さんと特別な関係にあったと思い込み、独占しようとしたが拒絶され、恨みを持った。包丁を2本使って何度も刺したり、切りつけたりし強固な殺意があった」と述べた。
判決によると、松本被告は昨年5月2日午前2時半ごろ、平野区の歩道で井村さんを殺害。元妻の殺害計画も立て、前日夜には包丁を用意して同区の勤務先を訪ねた。
井村さんから被害相談を受けた大阪府警は、事件の約1カ月半前、松本被告にストーカー規制法に基づく文書警告をしていた。
坪井裁判長は「自分の問題に気づく機会があった。ストーカー行為は社会問題となっており、この事件を重く処罰することで、再発防止に向け警鐘を鳴らす必要もある」と指摘した。(共同)
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