三菱UFJ元行員、着服容疑 客口座から計1.1億円か
顧客の銀行口座から現金を引き出し、着服したとして、警視庁は27日、三菱東京UFJ銀行の元行員、奈良田寿(ひとし)容疑者(52)=埼玉県川口市本町4丁目=を業務上横領の疑いで逮捕し、発表した。
容疑を認めているという。
捜査2課によると、奈良田容疑者は同行横浜支店の支店長代理だった2011年4月~13年5月、顧客4人に金融商品の購入を勧め、
払い戻し請求書と通帳を預かって顧客の口座から現金計約1870万円を払い戻して横領した疑いがある。
同課の説明では、逮捕容疑を含め、顧客計33人の口座から02年5月以降、現金約1億1千万円が引き出された疑いがあるという。
奈良田容疑者は「ぜいたくな暮らしをしたかった。飲食費に使った」などと述べ、関与を認める供述をしているという。
昨年4月、顧客の1人から同行に「買ったはずの社債がない」と相談があり、被害が判明。同行は昨年9月、奈良田容疑者を懲戒解雇とし、警視庁に告発していた。
三菱東京UFJ銀行広報部は「元行員が逮捕されたことは誠に申し訳なく、深くおわび申し上げる」とのコメントを出した。
http://www.asahi.com/articles/ASH5W4WGBH5WUTIL016.html