G7、対中国で足並み…南シナ海の危機感一致
【ミュンヘン=中島健太郎、エルマウ(ドイツ)=白川義和】先進7か国首脳会議(G7サミット)の7日の夕食会では、
南シナ海で岩礁埋め立てを強行する中国に安倍首相が強い懸念を表明、
地理的にアジアから遠い欧州各国の首脳も、一方的な現状変更の試みに強く反対するなど、
対中国でG7の足並みがそろった。
中国による強引な海洋進出を念頭に、
G7は昨年のブリュッセル・サミットの首脳宣言に、初めて「海洋航行・飛行の自由の確保」を盛り込んだ。
4月のG7外相会合では、一方的な現状変更に懸念を示した「海洋安全保障に関する外相宣言」をまとめた。
G7で南シナ海や東シナ海への関心が高まったのは、
アジア太平洋地域の安全保障に関与する米国と日本が連携し、英仏独伊の首脳らへの働きかけを強めたことによるものだ。
安倍首相はこれまで、各国首脳との会談で積極的に海洋安全保障の問題を取り上げ、賛同を得てきた。
2015年06月08日 14時43分 読売新聞社
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150608-OYT1T50089.html
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20150608/20150608-OYT1I50028-N.jpg
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20150608/20150608-OYT1I50029-N.jpg