研究者?プログラマー?発達障害(ADHD、ASD)を持つ人にピッタリの職業とは?
Mocosuku Woman?5月23日(土)21時0分配信
研究者?プログラマー?発達障害(ADHD、ASD)を持つ人にピッタリの職業とは?
発達障害は「生まれつき脳の機能不全があり、発達に偏りをもち、社会で生き辛さを抱えている人」と定義されます。以前は子どもの発達障害に焦点が当てられていましたが、昨今では、大人の発達障害も急増し、注目されています。
大人の発達障害の具体的な症状として、自閉症スペクトラム障害(ASD)と注意欠陥・多動性障害(ADHD)、および両者の合併という代表的なパターンがあります。
ADHD、ASDの特徴はどんなもので、どのような職業に適しているとみなされているでしょうか?
◆注意欠陥・多動性障害(ADHD)の3つの特徴とは
ADHDには多動、不注意、衝動性の3つの特徴があります。落ち着きなく走り回ったり、手足をぶらぶら動かしたり、椅子に座っていられず外へ飛び出してしまうなどが顕著な「多動」。
集中できず飽きやすく、相手の話が聞けず、物を忘れたり無くしたりしやすい「不注意」。
会話中相手の話をさえぎったり、順番を待たずに割り込んだり、気に入らないと感情的・攻撃的になったりする「衝動性」です。
かつてこの3つは「サブタイプ」でしたが、大人の場合、多動が治まっていることも多く「現在の状態」として、不注意優勢型、多動性衝動性優勢型、混合型が確認されます。
◆注意欠陥・多動性障害(ADHD)に男女差はあるの?
かつてADHDは男性の方が多いとみなされていました。しかし、女性も男性と同程度いることが指摘され、女性は男性より遅い時期に診断を受けることが多いこと、女性注意欠陥(不注意)による問題を抱えがちなこと、女性のADHDを理解するにはホルモンが重要な役割を果たすことなど、最近の研究から新たな知見が出てきているようです。
中略
◆発達障害を持つ人に適した職業は?
ADHDもASDも共に、自分の長所を生かすような職業選択が、発達障害とみなされる「生き辛さ」から解放されるのではないかと考えられています。
とくに、高度な協調性や対人スキル、臨機応変な対応、複数の異なる要求を同時にこなさなければいけないような仕事は苦手分野とされ、営業関係や接客業、人事・経理・総務関係、交通・運輸関係、飲食関係、旅行関係、金融関係、予約係や顧客窓口などは、不向きな職業だろうと言われています。
逆に、福島学院大学教授、星野仁彦医師によると、一般に注意欠陥・多動性障害(ADHD)の人で成功している人が多く、向いている仕事(職業)は、次のようなものだそうです。
(1)研究者、学者、中学・高校教師、塾・予備校講師など
(2)警察官、消防士、新聞・雑誌の記者、作家、ジャーナリスト、カメラマン、ディレクターなど
(3)イラストレーター、スタイリスト、漫画家、画家、建築関係、コンピュータ・プログラマー、CGアニメーター、広告関係、デザイナーなど
(4)調理師、調律師、自動車整備士、歯科技工士、電気技師、図書館司書、校正など
参考までに、同教授によるとアスペルガー症候群に合いそうな職業は次のようなものとのこと。
(1)建築・工学製図技術者、カメラマン、動物の訓練士、グラフィック・アーティスト、工芸家、ウェブデザイナー、自動車整備士、産業オートメーションのプログラマー、生物学教師など
(2)コンピュータ・プログラマー、エンジニア、物理学者、化学者、音楽家・作曲家、数学教師、音楽教師など
(3)ジャーナリスト、翻訳者、司