政府と損害保険各社は共同で運営する家庭向けの地震保険(総合2面きょうのことば)について、来秋以降、保険料を段階的に平均2~3割引き上げる方向で調整する。
南海トラフや首都直下地震の最新のリスク評価を織り込み、保険金の支払い余力を高める。巨大地震への備えを固める狙いだが、昨夏に続く値上げで家計には負担増になりそうだ。
http://s.nikkei.com/1HG0F1F
政府と損害保険各社は共同で運営する家庭向けの地震保険(総合2面きょうのことば)について、来秋以降、保険料を段階的に平均2~3割引き上げる方向で調整する。
南海トラフや首都直下地震の最新のリスク評価を織り込み、保険金の支払い余力を高める。巨大地震への備えを固める狙いだが、昨夏に続く値上げで家計には負担増になりそうだ。
http://s.nikkei.com/1HG0F1F
地震保険
住んでいる建物や家財が地震や噴火、津波で壊れた場合などに補償する保険。地震によって起きた火災で受けた損害も補償する。火災保険とセットで加入する。
保険金を支払うのは、柱や壁など建物の主な構造部分の損害額が時価の50%以上などになる「全損」や、20%以上50%未満などの「半損」、3%以上20%未満などの「一部損」がある。
▽…保険料は建物の構造や地域によって異なる。保険期間が1年で耐火構造の建物に住んでいる場合、保険金額1千万円あたりの保険料は東京や神奈川、愛知で2万200円、埼玉や大阪で1万3600円、宮城や京都で8400円などとなっている。
全国にある世帯のうちの加入率は、2013年時点で27.9%で、年々上昇している。
▽…地震保険制度は、1964年の新潟地震で約1960棟の住宅が全壊するなど大きな被害が出たことをきっかけに始まった。
巨大地震が起きると、民間の保険会社だけでは保険金をまかなえない可能性があるため、政府が一部のリスクを引き受ける再保険の形を取っている。