"米国一住みたい街"に日本人も注目する理由
それはNYでもシリコンバレーでもない
東京・代官山の新商業施設ログロード代官山内にある「カムデンズブルースタードーナツ」、幡ヶ谷のパドラーズコーヒーが扱う「スタンプ
タウン・コーヒー・ロースターズ」、アパレルブランド、niko and…(ニコアンド)の原宿店内のオーガニックレストラン「ナヴァー」。
最近オープンして話題となっている、この3つの共通点とは何か。それは、いずれも米オレゴン州ポートランド発、ということである。近年、
日本ではニューヨーク・ブルックリンのグルメやファッション、生活スタイルが人気を集めてきたが、ここへきてポートランドの注目がジワジワと
高まりつつある。
全米随一の人気移住都市
実はこの西海岸に位置する中都市、米国でいまもっともホットな「ディスティネーション・シティー(人気移住都市)」と言われている。
米大手運送会社ユナイテッド・バン・ラインが年初に発表する、全米の州とワシントンDCを対象にした人口動態調査で、オレゴンは
2013年、2014年と連続で「トップ移住地」に輝いた。ちなみに2位は南部のサウスカロライナ、3位は、そのお隣のノースカロライナだ。
一方、流出した住民が最も多い州はニュージャージーで、次がニューヨーク、3位がコネチカットと、いずれも東海岸が占めている。
ブルームバーグニュースによると、東海岸における製造業の衰退に加え、サービス業やテクノロジー関連の雇用増により、特に25~
34歳の若年層が西を目指し、米国経済の「重力」も西方に向かっている。2008年以来、全米で最も国内総生産(GDP)の成長率
が高い都市はポートランドで、22.8%の成長率を記録。ニューヨーク市は、わずか6.3%だという。
リベラルな政治風土で知られるポートランドには、やはりリベラルなカリフォルニア州サンフランシスコなど、特に西海岸の都市から若者
が流入し、エコロジー重視や自由と独立を重んじる気質、起業家精神など、独自の文化がさらにパワーアップされている。
壮大な自然やアウトドアスポーツの宝庫であることに加え、米国の地方都市には珍しく、環境保護などの観点から、自動車より
公共交通機関や自転車の利用が促進されることも特徴だ。
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