――アンケートにはPTAに対するたくさんの不満が寄せられました。
「やらされている」という意識が強くなっていると感じます。PTAは、地域の人と一緒に
子どもたちを育てる「地域活動」。ゴミ出しや掃除当番などで、みんなが地域のお世話になっている。
その分、地域に貢献しようという気持ちがあるかないかが問題です。
――「やらされている」と感じる要因には、共働きの増加など家庭環境や時代の変化があるのでは。
「共働きだから忙しい」「他にやるべきことがある」という理屈はよく分かりません。
私だって仕事をしながら週4日ほどPTAに関わり、妻も働いています。
おそらく一番忙しいと思いますが、「地域のため」「子どものため」と思うからやっている。
自分の経済活動や自分の子どもだけのためのことばかりしたがるのは残念です。
――共働きだったり忙しかったりしても、言い訳にはならないということですか。
そうです。例えば、私の子どもが通う小学校は、不審者が入ってこないように、保護者全員が持ち回りで、
1日2時間、3交代の門番をしています。一人親家庭は仕事を優先していいことになっていますが、
そうではないのに「仕事があるからやりたくない」「なんでやらないといけないのか」という保護者がいました。
みんなでずっと続けているからこそ、不審者が一人も入っていないということを分かっていないのです。
会社の制服や作業服のままでもいいから、全員に参加するように頼んでいます。
――PTAはなんのために必要ですか
子どもたちのため。親が自分の子どもだけに関わっていては、いい子には育ちません。
帰属意識や規範意識、地域を思う気持ちなど、PTAは人間形成にもってこいの場。
そうした意識は、安定した日本の労働力を確保することにもつながります。それを「いらない」なんて、よく言えるなあ。
きっと地域とのかかわりが薄いか、何らかのトラブルがあった人たちなのでしょうね。
抜粋してます
http://www.asahi.com/articles/ASH5P64FTH5PUTIL03L.html