中国メディア・環球時報は21日、西アフリカ海域における中国漁船の違法操業がエスカレートしていると仏AFP通信が20日報じ、中国政府が同日に反論したと伝えた。 記事はまずAFP通信の報道を引用し、環境保護団体・グリーンピースが「中国国旗を掲げた、あるいは中国資本企業の漁船が近年アフリカ地域で急増しており、1985年の13隻から2013年には462隻となった」としたことを紹介。一方で「昨年12隻の中国船が1カ月間に16回の違法操業を行った」、「この8年間、ガンビア、ギニアビサウ、モーリタニア、セネガル、シエラレオネなどの海域で中国漁船が114回の違法操業を行い、そのうち60回は中国国有企業の中国水産有限公司と関係がある」と主張したと報じた。 さらに、違法操業船は操業許可証不所持、禁漁区域での操業といった行為のほか、一部の船舶が「メキシコ海域や陸地など、正しくない位置情報を発信」する行為もあったとの同団体の発表を伝えた。このほか、中国水産公司が西アフリカ海域で操業を行う59隻のうち、44隻が船の容積を隠ぺいして報告していたとの指摘が出たとした。 記事はそのうえで、中国水産公司が20日にコメントを拒否する一方で、中国政府・外交部の洪磊報道官が同日「漁船は中国政府および現地政府の認可を得たうえで西アフリカ海域で操業している」として報道に反論するとともに、「企業は現地の国の経済・社会づくりに積極参加しており、政府や国民から好評を得ている」とも説明したことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
ソース http://news.searchina.net/id/1574832