海の中は想像以上に豊かなミクロの世界が広がっていた――。甲殻類やゴカイの仲間、微小藻類など、浮遊生活する海洋プランクトンが世界中の海に約15万種いるとみられることが、京都大学など40カ国の国際チームによる調査で明らかになった。22日、米科学誌サイエンス電子版で発表された。
チームは2009~13年に太平洋、大西洋、紅海やインド洋などを調査。大きさ2ミリから0・8マイクロメートルの動物プランクトンや藻類、原生生物などを採取し、遺伝子を調べて種の数を推定した。これまで報告された1万余種を大きく上回る。
動物プランクトンの体内に、藻類など別の生物がすみついている例も多数見つかった。京大化学研究所の緒方博之教授(生命情報科学)は「ミクロの世界でも、寄生・共生関係が多く、生物同士の関係が重要とわかった」という。
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