パレスチナ人専用バス 人種差別批判受け開始後数時間で中止
イスラエル当局は20日、ヨルダン川西岸からイスラエルに仕事で来るパレスチナ人が西岸に戻る際に専用バスに乗ることなどを求める計画を開始した。
しかし、人種差別といった批判を受けてネタニヤフ首相は開始からわずか数時間後に中止を指示した。
ロイター通信などが報じた。
西岸からは毎日、多くのパレスチナ人がイスラエルに仕事で入り、戻る際は西岸のユダヤ人入植地の居住者らも乗るバスを使う。
入植者が不満を申し立て、20日朝から試験的に計画が始まった。
労働党のヘルツォグ党首は、パレスチナ人に「不必要な屈辱」を与えることになると訴え、イスラエルにとって「汚点」と批判した。
パレスチナは東エルサレムを首都とし西岸とガザを領土とする国家樹立が目標。
パレスチナ人と入植者はたびたび衝突している。(共同)
http://www.sankei.com/world/news/150521/wor1505210006-n1.html