浅草西部にある千二西町会では、祭りを主催する氏子団体「浅草神社奉賛会」の
会長で筆頭総代の鈴木秋雄さん(99)が、今年も元気に神輿を担いだ。
夕暮れが近づく中、本社神輿「二之宮」が威勢良く近づいてくると、ねじり鉢巻きの鈴木さんは草履を脱いで立ち上がった。
ひざ関節の動きを確かめるように何度か屈伸して「よし」。奉賛会や町会の人々に守られながら、ひしめく担ぎ手をかきわけ、担ぎ棒の最前列に滑り込んだ。
肩にしっかり棒をのせ、両手で抱えて神輿のリズムを刻む。周囲からは拍手が起き「やったぞー」と歓声が湧いた。
「祭りに生かされている。三社さまさまだよ」。
ほっとした笑顔を見せた鈴木さん。一年後の「百歳現役」に向け、今日からまた新たな日々が始まる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20150518/CK2015051802000122.html