「1日116人死亡」 ブラジル銃犯罪、ユネスコが分析
ブラジルでは2012年、1日に平均116人が銃によって死亡した――。
銃を使った同国の犯罪状況について、ユネスコ (国連教育科学文化機関)が、こんな報告書を発表した。
分析が終わった1980~2012 年の33年間で、計88万386人が命を落としたとしている。
ブラジルでは、警察と麻薬組織の間での銃撃戦が珍しくなく、路上で市民を銃で脅す強盗事件も相次いでいる。
一方で、 犠牲者数を正確に反映した統計は少なく、13日に発表された報告書は、同国の現状を知る上で貴重な資料となる。
報告書によると、銃による犠牲者は増加傾向にあり、12年が最多となる年間4万2416人だった。
1980年の犠牲者は8710人で、12年までに約4・8倍に増加。
犠牲者全体の約56%を15~29歳の若者が占めており、貧困層が多い黒人の割合が白人の2・5倍以上に上ることも示された。
また、同国で個人が所有する1500万丁以上の銃のうち、半分以上が未登録の状態にあり、約380万丁を犯罪者が所有していると指摘されている。
報告書は「ブラジルは宗教や人種、領土、政治的対立による紛争がないのに、世界の一部の紛争地域よりも犠牲者が多い」と問題視している。(サンパウロ=田村剛)
http://www.asahi.com/articles/ASH5H25W7H5HUHBI004.html
ちなみにアメリカ
・個人が所有する銃 約2億7000万丁(世界最多)
銃を所有する個人の割合 世界最高
100人あたり88.8丁
・2011年に銃で殺害された数 1万1101人
1日平均23人
http://www.afpbb.com/articles/-/2922331