By GORDON LUBOLD
2015 年 5 月 17 日 11:10 JST
【ワシントン】米国防総省は、特殊部隊が15日夜、シリア東部で過激派組織「イスラム国」のアブ・サヤフ幹部を殺害し、妻を
拘束したと発表した。
同国で特定の過激派を狙った地上作戦を行ったのは初めて。妻も過激派の一員とみられている。陸軍の特殊部隊「デルタ
フォース」に死傷者はなかった。
米軍がこうした地上作戦を実施するのはまれ。昨年はシリア東部でジェームス・フォーリー記者などイスラム国に拘束されていた
米国人ジャーナリストの救出を試みたが失敗に終わっている。
ここ数週間イスラム国が勢力拡大してきただけに、今回の作戦の成功はイラク、シリアで軍事行動を続ける米国にとって
明るいニュースだ。
アブ・サヤフ幹部はイスラム国の不正な石油や天然ガスの入手や金融取引などを取り仕切ってきた上、軍事面での指導者
としても頭角を現してきていた。
米国防総省の幹部は、アブ・サヤフ幹部をイスラム国の最高財務責任者（CFO）と位置付け、同幹部に対する攻撃は「長い
目で見て、イスラム国の弱体化に重要な意味を持つ」と述べた。
http://jp.wsj.com/articles/SB12387842356326593464804580645642291311922