京都大学は今年度から、同大の教員が書いた論文をインターネット上で無料公開することを、原則義務化する。
公開によって論文の評価の目安となる引用を促し、公的資金を使った研究成果への説明責任を果たすことも目指す。
研究成果をネットで無料公開する「オープンアクセス」の一環。京大図書館機構によると、同大のシステム「KURENAI」による公開を義務付ける。
博士論文はネットでの公開が2013年4月から全国の大学に義務づけられた。
しかし教授や准教授など教員については、京大はノーベル医学生理学賞を12年に受賞した山中伸弥教授の論文などを公開しているが、あくまで任意だった。
学内の複数の会議で検討した結果、強い反対意見はなく、4月末の役員会で方針が承認された。
学内では、公開すれば「STAP細胞問題」で話題になったような、論文の「コピペ」(切り貼り)に使われないか懸念の声も一部にあったが、京大は「コピペは京大だけの問題ではない」としている。
http://www.asahi.com/articles/ASH5D4R85H5DPLBJ001.html