【モスクワ=常盤伸】インタファクス通信などによると、メキシコの通信衛星を積んだロシアのロケット「プロトンM」が十六日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地での打ち上げに失敗した。一部がロシアの東シベリアに墜落したとの情報もある。
プロトンMによる宇宙船の打ち上げ計画は当面延期される。ロシアは四月二十八日に国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運搬する無人貨物機プログレスを載せたロケット打ち上げに失敗したばかり。
ロシア宇宙庁によると、ロケットは十六日朝の打ち上げから約八分二十秒後、地上百六十一キロの地点で、三段目のエンジンが緊急停止し墜落。宇宙庁は残骸の墜落は確認されていないとしている。
プロトンMの打ち上げ失敗は二〇一三年七月、一四年五月に続き三回目。六月には英国の通信衛星を積んだプロトンMの打ち上げが予定されていた。
プログレスの打ち上げ失敗で日本人宇宙飛行士、油井亀美也(ゆいきみや)さんが搭乗する宇宙船ソユーズの打ち上げも今月二十七日から約二カ月延期された。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015051702000123.html