シナイ半島で裁判官ら４人射殺＝元大統領「死刑」に反発か?エジプト
【カイロ時事】エジプトのシナイ半島北部アリーシュで１６日、武装グループが裁判官らが乗った車を銃撃し、少なくとも４人が死亡、２人が負傷した。地元メディアが伝えた。裁判官らは公判に出席するため、車で移動中だった。
カイロの裁判所はこの日、モルシ元大統領に対する裁判で死刑に処すべきだとの判断を下した。
エジプトの過激派は元大統領が失脚した２０１３年７月以降、軍や警察などへの襲撃を繰り返しており、司法判断に反発して事件を起こした可能性もある。（2015/05/16-23:25）
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015051600325
エジプト裁判所 モルシ元大統領「死刑に相当」 5月16日
エジプトの裁判所は、おととし事実上のクーデターによって大統領職を解任された、モルシ元大統領に対し、４年前、刑務所からの脱獄に関与した罪で「死刑に相当する」との判断を示しました。
モルシ元大統領は、イスラム組織「ムスリム同胞団」の出身で、中東の民主化運動、いわゆる「アラブの春」で、ムバラク政権が崩壊したあと、初めて民主的な選挙によって大統領に選ばれましたが、 おととし７月、軍による事実上のクーデターで大統領職を解任されました。
首都カイロで１６日、モルシ元大統領やムスリム同胞団の幹部らに対する裁判が開かれ、裁判所は、モルシ元大統領が２０１１年１月、当時収監されていた北部の刑務所からの脱獄に関与したとし て、「死刑に相当する」との判断を示しました。
検察側は、モルシ元大統領が、ムバラク政権に対する反政府デモが広がった際、支持者らに刑務所を襲撃させ脱獄したと主張していて、裁判所はムスリム同胞団の幹部や支持者など１００人余りに対しても「死刑に相当する」との判断を示しました。
判決は、イスラム法の諮問機関の助言を得て、来月２日に言い渡される予定です。
モルシ元大統領は、先月、大統領在任中の２０１２年１２月にデモ隊への暴力に関わった罪で禁錮２０年の判決を受けています。
モルシ元大統領らに対するこれまでの裁判について、国際的な人権団体は、「公正な裁判ではない」として非難しており、今回の判断に対して一層批判を強めるものとみられます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150516/k10010082101000.html
モルシ被告は大統領に就任する前の２０１１年１月、大規模デモが起きた際、治安当局に拘束されて刑務所施設に収監されたが、自ら脱獄したほか、支持者の脱獄にも関与したとされる。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/international/international/1-0134614.html
クーデター後、政権についたシシ大統領は、モルシ元大統領の出身母体である「ムスリム同胞団」をテロ組織に指定し締め付けを強化していて、この日は、モルシ元大統領とともに、 １０５人の「ムスリム同胞団」のメンバーにも、「死刑に処すべき」と の判断が下されています。（16日21:40）
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2493698.html
トルコのエルドアン大統領、「エジプトは古代に回帰している」とエジプトのモルシ元大統領「死刑」の判断を批判
トルコは、モルシ氏の出身母体であるイスラム組織ムスリム同胞団を支持する立場。
エジプトとの関係は、２０１３年の事実上のクーデターでモルシ氏が失脚したことから悪化し、エルドアン大統領は同氏の釈放を訴えてい た。（2015/05/16-21:41）
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015051600319