台湾 健忘症の男性:ノートに人生を記す
2015年05月16日
台湾紙「聯合報」によると、台湾新竹県北埔郷に、交通事故で記憶障害になった陳宏智さんが暮らしている。
知り合ったばかりの人、言い聞かせられたことを長くても数秒しか覚えていない。
陳宏智さんは自分の記憶が悪くなった ことをわかっており、5年前からノートに生活を記し始めている。
毎日、ノートの一行にその日何をしたか書き、 「何でも忘れてしまうが、このノートを絶対に忘れない」という。
ノートは人生の記録であり、「私の毎日はそこにある」と話す。
健忘症になった陳宏智さんは、無理に忘れてしまったことを思い出そうとすると、頭がクラクラし、頭痛がし、とてもいらだたしさを感じる。
「時には忘れてしまった方が楽しいこともある。前回、誰とけんかしたか、すでに忘れてしまった」。
ところが、どうしても覚えていなければならないことはある。
たとえば何かを買ってお金を支払うとき、「お金を支払った」と心のなかで声に出さず自分に言い聞かせる。
お母さんが頼んだ買い物を、店まで暗唱する。
5年前の交通事故で、陳宏智さんは頭部からの大量出血、頭蓋骨骨折で、危うく植物状態に陥ってしまうところだっ た。数週間後、奇跡的に意識を取り戻したが、脳損傷で記憶障害になった。
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