JR東日本がクルマの自動運転に参入する日が来る? (1/4)
クルマの自動運転はすばらしい。未来の移動手段だ。しかし、鉄道ファンの私としては心がざわつく。クルマを自分で運転する必要がなく、鉄道並みの安全性と定時性が確保されたら列車は不要になるからだ。
クルマの自動運転社会が実現すると、鉄道の存在意義が問われる。特に地方で。
自動車に対して、列車の優位な機能は、大量輸送、高速、定時性だ。クルマが道路に集中すれば渋滞が起きる。自動運転であるかないかは関係ない。現在、通勤電車が運んでいる人々がすべて自家用車になったら、渋滞は増え、その対策に道路の拡幅が必要で、究極には都心に向かうほど道路だらけになる。オフィスを置く場所もなくなって、クルマに乗る目的がなくなってしまう。あり得ない。
だから都市の鉄道路線は安泰だ。都市間を結ぶ特急列車もスピードで優位に立てる。しかし、地方のローカル線はどうか。輸送量が少なく、バスでも足りるような路線なら、自動運転のクルマのほうが便利ではないか。
本誌の連載・池田直渡さんの「週刊モータージャーナル」でクルマの自動運転の話が続いている(関連記事)。これがとても興味深い。詳細は記事を読んでいただくとして、一般道を自律走行するシステムも実験段階に入っているという。メルセデスベンツは2013年、一般公道100キロメートルを自動運転で走破したそうだ。ボルボは本社があるスウェーデン・イェーテボリ市の一般公道で自動運転車両を走らせる実験を行う。2017年までに100台の運行が目標とのことだ。
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1505/15/news014.html