トイレに入る障害者を撮影 施設に監査 5月15日
さいたま市にある障害者施設の職員が、トイレに入っている利用者をカー テンの隙間から撮影し、 写真を携帯電話の通信アプリのLINEで同僚に送るなどしていたことが 分かり、さいたま市はこうした行為が障害者に対する虐待に当たるとして、15日、施設に対し法律に基づく監査を行いました。
監査を受けたのは、さいたま市南区にある障害者の就労支援施設「キャップの貯金箱」です。
さいたま市などによりますと、ことし1月施設に通う知的障害がある男性がトイレに入っているところを、男性職員がカーテンの隙間から撮影し、写真を携帯電話のLINEで同僚に送ったということです。
また、この職員は知的障害がある別の男性の裸の写真を撮り、画像にはふざけているともとれるような加工が施され、職場の共用パソコンで誰でも見られる状態になっていたということで す。
さいたま市は、こうした行為が障害者に対する虐待に当たるとして、詳しいいきさつを確かめるため15日、施設に対し障害者総合支援法に基づく監査を行いました。
市は、監査の結果を踏まえ指導や処分を検討することにしています。
施設を運営する法人の池永和義理事長は、NHKの取材に対し、「利用者に服を脱ぐ癖があり、保護者からも依頼があったため注意・指導の一環として写真を撮った。
LINEで送ったりする行為は行きすぎで不適切だった。
市の指導があれば真摯(しんし)に受け止めたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150515/k10010080821000.html