2003年の鹿児島県議選をめぐり、公職選挙法違反の罪に問われた被告全員の無罪が確定した
「志布志(しぶし)事件」で、鹿児島地裁の吉村真幸裁判長(川崎聡子裁判長代読)は15日、捜査の
違法性を認め、元被告とその遺族ら17人に計5980万円の損害賠償を支払うよう、県と国に命じる
判決を言い渡した。
この日午後には、事件で起訴はされなかったものの、違法な取り調べで心身に苦痛を受けたとして、
志布志市の別の住民7人が県に計2310万円の賠償を求めた訴訟の判決言い渡しも予定されている。
http://www.asahi.com/articles/ASH5H34B5H5HTLTB002.html
志布志事件(しぶしじけん)とは、2003年4月13日投開票の鹿児島県議会議員選挙で当選した
中山信一県議会議員の陣営が住民に焼酎や現金を配ったとして、逮捕された事件を巡る捜査に
おいて、自白の強要や長期勾留など違法な取り調べを行ったとされる事件の通称である。