台所用洗剤の誕生
昭和31年5月、業界新聞「日刊油脂・製品特報」が座談会を行い、「野菜洗浄国民運動の兆し」として報じた。
厚生省「厚生省で頭を痛めているのは回虫の問題であり、野菜に付着した虫卵を除去するよい方法はないか」
メーカ「鉱油系合成洗剤の利用が有効であり、この洗剤の特長は石鹸と異なり、野菜・果物洗い用に、中性に作ることができ、
無臭で冷水にもよく溶け、洗浄力も強い」
厚生省は座談会を受け、鉱油系合成洗剤の洗浄力、安全性について確認を開始した。
国立予防衛生研究所寄生虫部にて回虫卵の除去性能を確認
国立衛生試験所薬理部にて急性毒性試験を実施
昭和31年9月、厚生省は「野菜類・食器等の合成洗剤による洗滌について」を各都道府県知事宛に通達。
同年「ライポンF」(ライオン。1960年代末終売。業務用は現在も販売)発売。概ね2年ほどで主要メーカの商品が出揃う。
http://takanashi.hateblo.jp/entry/2013/03/10/174023