マツタケ不正輸入事件 会社社長ら起訴
北朝鮮から大量のマツタケを不正に輸入したとして、朝鮮総連=在日本朝鮮人総連合会傘下の会社の社長らが逮捕された事件で、
京都地方検察庁は、この会社の社長と、元従業員で朝鮮総連の議長の次男を外国為替法違反などの罪で起訴しました。
起訴されたのは、東京・台東区にある朝鮮総連傘下の食品卸売会社「朝鮮特産物販売」の社長、金勇作被告(70)と
元従業員で、朝鮮総連トップのホ・ジョンマン議長の次男、許政道被告(50)です。
起訴状によりますと、金社長らは、平成22年9月、
制裁措置で輸出入が全面的に禁止されている北朝鮮からマツタケおよそ3000キロを中国産と偽って不正に輸入した
外国為替法と関税法違反の罪に問われています。
捜査関係者によりますと、警察が去年5月に行った関係先の捜索で、朝鮮特産物販売が、
北朝鮮の国家機関の指示でマツタケを輸入していたことを示す資料が見つかったということです。
また、許被告の自宅からは、北朝鮮で買い付けたとみられるマツタケの量や時期などが書かれた資料が押収されているということです。
検察は認否を明らかにしていませんが、警察のこれまでの調べに対し、2人は容疑を否認しているということです。
この事件を巡っては、北朝鮮が「日本政府は両国関係に深刻な悪影響を与えた全責任を負うことになる」などと反発していますが、
日本政府は、捜査は法と証拠に基づいて行われていて、拉致問題に関する北朝鮮との協議とは別問題だとしています。
2015年6月2日 18時22分 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150602/k10010100841000.html