原発が「最安値」と報告書案 経産省会合が2030年時点の電源別コストで
2015年5月11日
経済産業省は11日、有識者会合を開き、2030年時点の発電コストを電源ごとに再検証した結果の取りまとめ に向け議論した。
報告書案では、原発のコストを1キロ ワット時当たり少なくとも10・1円とし、火力や太陽光など他の電源との比較で「最安値」にした。
東京電力福島第1原発事故後の新規制基準に沿った安全 対策の費用を反映し、11年に試算した8・9円から引き 上げたが、安全対策の強化によって事故の頻度が下がるとして上乗せ額は1円強にとどめた。
火力は石炭が12・9円、液化天然ガス(LNG)は1 3・4円とし、燃料高を見込んで11年試算よりいずれも 引き上げた。
再生可能エネルギーでは太陽光が12・5~16・4 円、風力が13・9~33・1円、地熱が19・2円と し、割高なコストが引き続き導入拡大に向けた課題になるとの認識を示した。
http://www.sankei.com/politics/news/150511/plt1505110011-n1.html