違法薬物「売買したら死刑」 息子が実刑、 J・チェンさん苦悩の表明
2015/05/09
香港を代表するアクションスター、ジャッキー・チェンさん (61)が7日、シンガポールの違法薬物撲滅大使に
任命され、その記者会見で違法薬物絡みの犯罪を一掃するため「死刑を支持する」と表明し、注目を集めている。
昨年、一人息子のジェイシーさん(32)が麻薬絡みの犯罪に手を貸し、実刑判決を受けた経験を持つチェンさん
は「違法薬物は当人だけでなく家族も傷つける」と訴え、“極刑やむなし”の姿勢をアピールした。違法薬物に絡む
死刑執行や死刑制度そのものをめぐる国家間の対立が強まる中、家族の体験を元にしたチェンさんの主張は、
違法薬物と死刑をめぐる論議に一石を投じることになった。
■シンガポールの撲滅大使に
「いくつかの問題から、私は死刑を支持する」
「何千人もの子供たちを傷つけるような類の人間は役立たずで、しかるべき罰則を与えるべきだ」
英BBC放送やロイター通信によると、チェンさんは会見で英語と中国語の両方を駆使し、厳しい表現で違法薬物
の売買に対する死刑支持を訴えた。
チェンさんは2009年、中国政府から違法薬物撲滅大使に任命され、違法薬物の一掃と使用者への厳罰を求めた
習近平国家主席(61) の声明を支持した。以来、違法薬物撲滅のキャンペーンに積極参加しており、その関係で
シンガポール初の芸能人の撲滅大使に任命された。
中国とシンガポールは違法薬物の売買や密輸には死刑を含む厳罰を適用している。
http://www.sankeibiz.jp/express/news/150508/exd1505080000005-n1.htm