今回の映画『百日紅~Miss HOKUSAI』は、意外にも仕事がなくて困窮したことが、製作のきっかけになったという。
「『カラフル』(2010年)の後、全然仕事がなくてさ。
これはヤバいと思って、Production I.G代表の石川(光久)さんに、
『合葬』(杉浦の1984年作品)をやりたいって売り込みに行ったら、
杉浦作品なら『百日紅』、尺90分、ギャラこんくらいならやってもいいよって。もう即決!」。
90分というコンパクトな尺にプレッシャーを感じながらも、緻密な計算を重ねた末、
1カットも欠番(画を捨てること)を出さずに完成!「欠番無しなんて僕史上初めて! 自分を褒めてあげたい(笑)」
と過去に葬り去った膨大な捨てカットの数々を振り返った。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150501-00010002-lmagajp-movi
http://matome.naver.jp/odai/2139842296495339101
お栄の着物ね、杉浦さんのファンを自称する監督がなぜ漫画の中には描かれていない「おはしょり」を採用したのか?
江戸時代におはしょり無いんだよ。裾が長い時は腰紐でたくし上げるから、外に腰紐見えるのよ。
ちなみに猫暦のおえいはおはしょりじゃなくて腰上げをしてる。子供だから肩上げ腰上げ。
何を危惧してるかというと、そういう間違いを大多数の前で披露されると、
観た人は間違ったそれを正解だと思ってしまうということ。
時代劇しかり、百日紅の映画しかり。 地道に積み上げてきた江戸を目の前でガラガラと崩される辛さよ。