日本「おもてなし」世界一、観光力総合9位浮上
【ウィーン=石黒穣】ダボス会議を主催するスイスの民間研究機関「世界経済フォーラム」は6日、世界各国・地域の
旅行客を引きつける実力を比較した2015年版の旅行・観光競争力ランキングを発表した。
日本は、優れた「おもてなし」が高く評価されるなど9位に入り、前回13年の14位から順位を五つ上げた。
世界141か国・地域について、安全や衛生、 労働者の質、交通網、事業のしやすさなど90項目以上を点数化して比較した。
首位スペインをはじめ欧州勢が3位までを独占し、4位には米国が入った。
日本は、「客の扱い」部門でトップ、従業員の訓練が2位となるなど顧客本位のおもてなしを重視する文化の浸透が認められた。
さらに、安全な飲料水の確保のしやすさ、鉄道の発達などでも高得点を挙げた。
一方で、燃料費が他より高額であることなど価格競争力の弱い面がマイナス材料となった。
2015年05月07日
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150507-OYT1T50032.html