奈良県市議長会:会合昼食はコース料理1人1万4000円
奈良県内の12市議会の議長らでつくる「県市議長会」が昨年度に開いた会合で、昼食としてホテルのコース料理が振る舞われ、1人当たり約1万4000円の公費を支出していたことが関係者への取材で分かった。議長会は「今後は幕の内弁当など一般的な昼食を検討したい」としている。
議長会によると、会合は毎年4回、正副議長と事務局長が参加して「情報交換と懇親の場」として同県橿原市内のホテルの会議室で開催。
年度の顔合わせとなる1回目、年度終わりの4回目はコース料理の昼食を頼むのが慣例で、乾杯のためにビールも提供されている。
昨年度は5月の第1回会合に12市から36人が参加し、会議室の利用料を含めて約50万円を支出。
今年2月の第4回会合では途中退席した御所市を除く11市の33人が出席し、約46万円を支払ったという。いずれも1人当たり約1万4000円に上る。
昨年度の会長の西川繁和・大和高田市議会前議長は「懇親の場でもあるので1、4回目の昼食と乾杯は必要だと思う。ビールは公務がある人は自粛している」と釈明。
事務局は「今年度の5月の会合は規模を縮小した形で開催を検討したい」としている。
県市議長会を巡っては昨年10月に浜松市へ県外視察した際、宿泊・宴会費に1人当たり約4万4000円の公費を支出する一方、視察は同市役所を約2時間訪れただけだったことが判明している。
http://mainichi.jp/select/news/20150507k0000e040118000c.html