通訳案内士、試験担当者が「国策で合格率8割」
外国人観光客向け有料ガイド通訳案内士の昨年度の口述試験前に、試験事務を担う日本政府観光局(JNTO)の担当者が、
採点役の試験委員に対し、「国策として80%の合格率を目指す」と発言していたことが、関係者への取材でわ かった。
採点は受験者の絶対評価が原則。
「発言が採点に影響した」とする試験委員もおり、専門家は 「合格基準に達しないガイドを生みかねない」と発言を問題視している。
複数の関係者によると、問題の発言があったのは、昨年12月7日に行われた英語の口述試験の直前。
全国3か所の試験会場のうち東京都内の会場で、JNTOの担当者が70人以上の試験委員に注意事項を説明した後、
「東京五輪も控えており、 国策として80%の合格率を目指したい。将来性も加味して採点してほしい」などと話したという。
2015年05月06日
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150506-OYT1T50004.html