シンガポール政府を批判したサイト、当局が即日閉鎖を命令、運営者の日本人女性とシンガポール人男性はすでに逮捕?英メディア
2015年5月3日、シンガポール政府は「国家協調に深刻な影響を与え、虚偽の情報を伝えた」との理由で、民間の
政治社会問題専門サイト「ザ・リアル・シンガポール」に即日閉鎖を命じ た。BBC中国語サイトが伝えた。
シンガポールのメディア発展局は3日午後、「ザ・リアル・シンガポール」のサイト運営許可の取り消しを発表。
これに伴い、同日午後8時までに同サイトの閉鎖とすべてのページの削除、関連SNSアカウントの削除が命じられた。
「ザ・リアル・シンガポール」は2012年1月に設立。フェイス ブックの同サイトの専用ページには41万人もの
フォロワーが存在し、シンガポールで最も人気のあるサイトの1つだ。運営者 は中国系シンガポール人の男性(26)と
オーストラリア国籍の日本人女性(22)の2人。
シンガポール政府の移民政策に批判的な姿勢を貫いており、外国人排斥を訴える内容の記事が多いことから、
以前から「排他的サイト」とみなされていた。
運営者の2人は先月、2013年10月から2015年2月までにネット上で「人種間の対立を悪化させる虚偽に満ちた記事を
掲載し、無実の人びとを傷つけ、公共利益や公共秩序、国家協調に深刻な影響をおよぼした」として、扇動罪などの
7つの容疑で逮捕、起訴されている。
国内外からは「『報道の自由』『言論の自由』に対する迫害だ」と、シンガポール政府を非難する声が上がっている。
国境なき記者団が今年2月に発表した「世界報道の自由度ランキング」によると、世界180の国と地域のうち
シンガポールは153位で、ロシアの152位よりも低かった。
http://www.recordchina.co.jp/a108059.html