中国、殺人犯が「英雄」? 村ぐるみで16年間隠し通す
中国河南省南召県の村で、1999年に男が自身の父親に暴行を加えたいとこを殺害、村民2千人余りが男に同情し
事件を約16年も隠し続けていたことが分かった。
親族は3500元(約6万8千円)の示談金で秘密裏に“和解”していた。4日付の中国紙、京華時報が伝えた。
候見志被告は、99年2月、いとこに暴行を受けていた父親を救おうと、いとこを刺殺して逃走。
今年1月に自首し、故意傷害罪で起訴された。当局は殺人罪などの適用を視野に捜査を続けているとみられる。
いとこは頻繁に暴力を振るうなど素行が悪かったため、村民は被告を 「英雄」とみなし、事件を秘密にしたという。
被告は中国各地を転々とし、その間に結婚もしたが、14年10月、別の犯罪で逮捕された村民が減刑を求めて事件を暴露。
これを知った被告は逃亡をやめて自首した。(共同)
http://www.sankei.com/world/news/150504/wor1505040034-n1.html