ドイツ：自転車レースのテロ計画で夫婦逮捕
【ベルリン中西啓介】自転車レースを狙ったテロを計画したとして、ドイツ西部ヘッセン州の捜査当局は４月３０日、イスラム過激派組織と
関係があるとみられる３０歳代の夫婦を逮捕した。
警察幹部は「テロ攻撃を未然に防いだ」 としているが、５月１日に予定されていたレー スは、治安上の理由から中止になった。
独メディアでは、２年前に米マサチューセッツ州で 起きたボストン・マラソン連続テロを模した計画ではないかとの報道も出ている。
ＤＰＡ通信によると、拘束されたのはトルコ系ドイツ人の男（３５）とトルコ人の妻（３４）。
３０日夜に警察が家宅捜索した際に倉 庫から爆発物のほか、自動小銃の部品や弾薬が押収された。
動機などは明らかになっていないが、検察当局によると、男は数年前からイスラム過激派組織と関係があったという。
夫婦は３月、爆発物の原料となる薬品を偽名で大量購入していた。
男は自転車レースのコースに沿って何度も下見を繰り返す様子が確認されており、警察当局は大会前日の逮捕に踏み切った。
ドイツでは今年に入り、テロ警戒のためイベントが中止になる事態が相次いでいる。
１月には東部ドレスデンで「反イスラム」デモが 中止になったほか、２月にも北部ブラウンシュワイクで予定されていた
伝統行事のカーニバルが中止された。
2015年05月01日
http://mainichi.jp/select/news/20150502k0000m030087000c.html