(ブルームバーグ):米アップル は、初の円建て債券を発行する可能性がある。既にユーロ建てやスイスフラン建ての社債を起債しており、調達手段を一段と多様化しようとしている。
ゴールドマンサックスの電子メールによる発表文によると、アップルは自社のクレジットと最新の事業概況をアップデートするため、7日から債券投資家との電話会議を開始する予定。
会議のアレンジャーにはゴールドマン・サックス・インターナショナルと三菱UFJフィナンシャルグループを指名した。その後の市場環境次第で円建債券の発行を検討するという。
アップルは、株主への資本還元計画を2017年3月までに700億ドル増額し、その財源として米国だけでなく世界の債券市場にも調達先を広げる方針を今週発表。
すでにこの2年足らずの間に、配当や自社株買いに充てるため400億ドル相当を調達し、海外での利益に米国から課税されることなく投資家への還元を実現している。
ブルームバーグの集計データによると、アップルは2月、12億5000万スイスフラン相当の社債、昨年11月には28億ユーロ相当の社債をそれぞれ発行した。
日本で起債すれば、過去最低近辺の金利水準で資金調達が可能となる見込み。
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのデータによれば、サムライ債の平均金利は4月30日時点で0.47%と、過去最低だった1月の0.44%に近付いている。
アップルの格付け はムーディーズ・インベスターズ・サービスが「Aa1」(投資適格の第2位)、スタンダード・アンド・プアーズが「AA+」(同)となっている。
東京在勤のアップルの広報担当、竹林賢氏はコメントを控えた。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NNNMPK6S972A01.html
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