トヨタ は、主力セダン であるクラウン が誕生60周年となったのを記念し、
期間限定の特別仕様車を設定し発売を開始した。この特別仕様車は、
ボディカラーに空色および若草色を採用した特別仕様車「空色 edition」と「若草色 edition」。
4月30日までの1ヶ月間、期間限定で注文を受け付ける。生産開始は、2015年6月を予定。
現行のトヨタ クラウンは、2012年12月にフルモデルチェンジし14代目となった日本を代表する
歴史あるモデル。初代トヨタ クラウンは、1955年に誕生しているので、これでデビューから60年が経過した。
これほど人気が続くモデルは、非常に少ない。クラウンは、ほぼ国内専用車だ。近年、
多くのメーカーが、グローバル化という都合のいい言葉を使い、ボディをドンドン大型化させ、
日本では使い勝手の悪いクルマを作り続けてきた。セダンというクルマの人気が無くたった、
そう感じるかもしれないが、国内で売られているセダンのほとんどが輸入車になったともいえる状況で、
国産セダンだけが売れていないという状況でもある。そんな中、唯一シッカリと売れ続けているのがクラウンだ。
クラウンが、日本車で唯一売れ続けているのには訳がある。ある意味、国内専用車ということで
日本に特化したクルマ造りとなっているからだ。ボディの全幅は1,800㎜を守り、
多くの立体駐車場にも対応する。ゴルフバッグも4つ収納でき、最小回転半径は5.2mと日本の狭い道や
駐車場での取り回しが楽など、数多くの配慮がなされている。さらに、先進のハイブリッド 技術も早くから採用されていた。
そんなマーケットに最適化されたクラウンだが、大きな問題もある。顧客の高年齢化だ。
若い世代の顧客がクラウンを選ばなくなってきているのだ。そうなると、いずれクラウンの顧客はいなくなる。
若い世代にも日本を代表するセダンに乗って欲しい、そんな想いもあり、現行クラウンはデザインを一新し、
若い世代もセダンに興味を持ってもらえるようなアプローチを試みている。
今回、登場した「空色 edition」と「若草色 edition」も、そうした若い世代へのアプローチともいえる。デビュー直後に話題になったピンクのクラウンと同様だ。
全文 http://www.corism.com/news/toyota/2717.html
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