機能性表示食品、トクホ審査では安全確認できず
企業が科学的根拠を届け出れば、健康効果を表示できる「機能性表示食品制度」を巡り、消費者庁が受理したサプリメントに、
国の特定保健用食品(トクホ)の審査過程で、「安全性が確認できない」と指摘されている成分が含まれていることが分かった。
板東久美子長官は28日、「食品安全委員会が安全性に問題があるとした場合、機能性表示食品としても認められない。
届け出の撤回や製品回収などの措置が考えられる」との見解を示した。
同制度は今月スタートし、現在11点が受 理されている。
国の審査はなく、書類に不備がなければ受理される。
指摘の成分を含んでいるのは、健康食品メーカー「リコム」(東京)の「蹴脂粒(しゅうしりゅう) 」。
エノキダケ抽出成分に脂肪を減少させる働きがあるとしている。
「体脂肪が気になる方に適しています」などと表示し、9月の販売開始を予定している。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20150429-OYT1T50039.html