食生活見直して…100円朝食提供の大学 増える
2015年04月30日
学食で「100円朝食」を提供する大学が増えている。
朝食を食べる習慣をつけることで、一人暮らしで乱れがちな食生活を見直してもらおうというのが目的。
遅刻防止や出席率の向上にもつなげたいとの大学側の思惑もあるようだ。
「この量で100円はうれしい。魚やみそ汁は普段食べないので、ありがたいです」
福岡工業大(福岡市東区)の学生食堂。
24日朝、短大情報メディア学科1年の金棒考哉(かなぼうたかや)さん(18)は、
赤魚の煮付けとほうれん草のおひたし、ご飯とみそ汁の朝食を、おいしそうに平らげた。
一人暮らしで、生活費を抑えるために自炊を心がけてはいるが、
「簡単なもので済ませたり、肉中心だったり」で、ヘルシーな朝食は貴重という。
同大(短大含む)では、約4800人の学生の3割が寮やアパートでの一人暮らし。
食生活の悩みが 大学側に寄せられる一方、教員からは「午前中の授業に集中できていない」との声も出ていた。
健康支援と学習意欲向上の一石二鳥を狙い、まず昨年春と秋に1か月間ずつ実施。
「授業に集中できる」「生活が朝型になった」などと好評で今年も春と秋に実施することにした。
低価格に伴う費用は大学が負担する。
毎日50食限定で、魚と野菜が中心の日替わり。
午前8時の開始と同時に学生が続々と訪れる盛況ぶりで、売り切れたらカレーライスを100円で提供する。
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