【クロ現やらせ疑惑】身内に甘いN HK 驚きの調査結果発表 2015年04月30日
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NHKの看板報道番組「クローズアップ現代」でやらせがあったと指摘されている問題で、NHKの調査委員会(委員長・堂元光副会長)は28日、
「過剰な演出」「誤解を与える編集」があったとする一方で、 捏造(ねつぞう)につながるやらせはなかった とする調査報告書を発表した。
しかし、やらせに加担させられたと訴える男性が求める訂正放送に関する記述は一切なし。
踏み込み不足と非難されても仕方のない内容だった。
NHKは調査報告書で「過剰な演出」や「誤解を与える編集」があったとし、番組を担当した同局記者(38)を停職3か月、
取材・制作 担当職員を減給、報道局長らをけん責とするな ど関係者15人を懲戒処分とした。
ただし同報告書は、捏造につながる「やらせ」はなかったとした。
これに驚いたのがA氏だ。
代理人を通じて 「とても残念ですし、強い憤りを感じます」とコメント。
A氏の関係者によると、詳細を知ったときは「ふざけるな!!」と憤慨したという。
男性を「ブローカー」として紹介したことについて、NHK側は調査報告で
「A氏をブ ローカーと断定的に伝えたことは適切ではなかった」と、裏づけ作業をしていないことを明確にした。
しかし、代理人が「男性がブローカーか否かという点について
『真実ではない』と断定できないので、訂正放送の予定はないとのことでした」としたように、
A氏がブローカーではない証拠がないことを理由に、NHKは訂正を行わないという。
指摘された事柄が「ない」ことを証明するのは、「ある」ことを立証するより難しく、条件によっては不可能に近い。
そのため「悪魔の証明」と呼ばれるが、NHK側はA氏にそれを求めた格好だ。
A氏の関係者は「Aさんの行動を 24時間、365日にわたって証明するのは不可能。
A氏がブローカーであることをNHKが立証するのが筋ではないか」と、踏み込み不足の調査報告を疑問視した。
総務省は28日、事実に基づかない報道や番組基準に抵触する放送が行われたとしてNHKを厳重注意した。
夕刻に同省を訪れたNHKの担当理事に文書を渡そうとしたが、理事は厳重 注意の趣旨が明確ではないとして受け取らず、 同省を立ち去った。
夜になって、NHKから文書を受け取ると連絡があったという。
NHKはクロ現でB氏のみに依拠して大きな失態を演じたが、調査報告でもB氏や記者の発言に重きを置いている。