仮免落ち「かわいそう」不正に合格させた前校長
自動車運転免許の仮免許試験で不合格者を不正に合格させていたとして、福島県警は２８日、
元県警警視で前本宮 自動車学校長の福島市、吉田喜策容疑者（７０）を有印私文書偽造・同行使容疑で福島地検郡山支部に書類送検した。
発表によると、吉田容疑者は今年３月から４月にかけて、 大玉村の本宮自動車学校で実施した仮免許の学科試験で、
本来は不合格だった生徒１１人の答案用紙について、誤っている回答を正解に書き換えてから採点し、不正に合格させた疑い。
調べに対し、「何回か落ちている受験生がかわいそうになり、一人でやった」と容疑を認めているという。
県警によると、仮免許試験は、県警本部長から業界団体を 通じて自動車教習所に業務委託されている。
昨年１２月頃、 同校での試験について「不正があるのでは」との情報が寄せられ、捜査していたといい、今月９日から同校での仮免許試 験業務を中断。
吉田容疑者が答案を改ざんして仮免許を不正取得させた１１人には再試験を受けさせるという。
吉田容疑者は「３～４年前からやっていた」とも供述しているといい、不正な採点で仮免許試験をパスした人は１１人より多いとみられる。
しかし県警は１１人以外は「本試験には合格しており必要な運転技能はある」として、再試験などは見送ることを決めている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150429-OYT1T50022.html