東京電力福島第一原発事故で汚染された指定廃棄物の処分場建設問題で、環境省の
小里泰弘副大臣は24日、千葉市と千葉県を訪れ、県内の候補地に、同市中央区の
東電千葉火力発電所を選定したと伝え、協力を求めた。
熊谷俊人市長は「地元の意向に基づかず調査や建設が進むことがないように」と述べ、
安全性や選定経緯を住民や議会に詳細に説明していくよう求めた。
同省によると、候補地は東京湾岸の工業地帯にある千葉火力発電所の一部1・5ヘクタール。
南海トラフ級地震を想定して津波の大きさを検討するなどし、安全だと認定。
県内にある指定廃棄物3687トンから試算した必要面積、住居や生活道路、水源との近接状況を
総合評価したと説明した。東電側にも選定を同日伝えたという。
小里副大臣は会談後、千葉市のニーズに合わせた地域振興策を検討すると記者会見で表明した。
http://www.asahi.com/articles/ASH4S5PWWH4SULBJ01H.html