10億匹の青いクラゲが大量死、米国西海岸で
クラゲの仲間で、「紫の水夫」「風まかせの船乗り」と呼ばれるカツオノカンムリ(学名:Velella Velella)が、米国西海岸の砂浜に大量に打ち上げられた。青や紫色のしぼんだ風船のように重なり合って、じゅうたんのように砂浜を埋め尽くしている。
カリフォルニア州中央部にあるモントレー・ペニンシュラ大学の海洋生物学者ケビン・ラスコフ氏に話を聞くと、4~6週間ほど前からオレゴン州とワシントン州の海岸に現れはじめ、次第にカリフォルニア州でも見られるようになったそうだ。
カツオノカンムリは、三角形の硬い“帆”を持ち、普段は外洋の海表面を風向きと海流に身を任せて漂流し、食べ物を探す。だが、いつもと風向きが異なる年には、陸地の方向へ流される。それは彼らにとっては死を意味するのだ(参考記事:「透明な生物カツオノエボシが描く美の世界」)。
陸へ打ち上げられて大量遭難死するカツオノカンムリの姿は珍しいことではないと、ラスコフ氏は説明する。3年~6年ごとに起きる現象だ。
また同氏は、西海岸沿いにおそらく10億匹が打ち寄せられているだろうと見積もる。帆の部分は、乾燥すると透明なポテトチップのように見える。見た目はどんなに綺麗でも、拾い集めてはいけない。カリフォルニア州では、正当な許可なしに海洋生物を採集することが禁じられている。
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