死刑取り消し 遺族「裁判員の判断尊重を」
女子大学生殺害事件の裁判で、裁判員が言い渡した 死刑判決が取り消され、最高裁判所で、
被告の無期懲役が確定したことについて、被害者の母親がシンポジウムで講演し、
「一般の人の判断を反映させようという裁判員制度導入の経緯からは、こういう結末にならないはずだ」
と批判し、裁判員の判断を尊重するよう訴えました。
19日都内で開かれた犯罪被害者支援のシンポジウムで講演したのは、
6年前、千葉県松戸市で起きた強盗殺人事件で、大学4年生だった長女の
荻野友花里さん(当時21)を亡くした母親の美奈子さん(62)です。
この事件では、1審の裁判員裁判は被告の男に対し、遺族が求めていた
死刑を言い渡しましたが、裁判官だけで審理する2審が取り消して
無期懲役を言い渡し、ことし2月、最高裁判所で確定しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150419/k10010053881000.html