人口に年収に地価など、「全国1位」の肩書きが多い東京都。では、反対に全国で「最下位」になっているのはどんなことがあるのでしょうか?
今回は、東京都が全国で最下位になっている珍しいものをまとめてみました。
■意外なあのランキングで最下位だったりする?
●持ち家率
総務省の統計によると、東京都は「持ち家率」が46.2%で全国最下位。全国平均が61.1%なので、かなり低いといえますね。
やはり地価の高い東京で家を持つのは大変なのでしょうね。他には沖縄県や福岡県、大阪府も低い数字になっています。
ちなみに全国1位は富山県。なんと79.5%もあるのだとか。秋田県や山形県なども持ち家率は高く、東北・北陸の地域が高めのようです。
●合計特殊出生率
「合計特殊出生率」というのは、1人の女性が生涯に産む子供の数の推計値です。
厚生労働省の調査によると、2013年度東京都の合計特殊出生率は1.13。これは全国最下位です。
ちなみに東京都の地域レベルで見ると、23区の一つ、中野区の合計特殊出生率が特に低く0.93しかありません。
●自動車の世帯当たりの保有数
一般財団法人の自動車検査登録情報協会の調査によると、2014年度の「自動車の世帯当たりの保有数」で東京都は最下位。一世帯当たり0.461という数値でした。
保有台数は308万8,434台と全国でもトップクラスですが、世帯数ごとで見るとこんなに低い数字になってしまうのです。
ちなみに1位は福井県で1.743です。
●農地面積
農林水産省の調査では、東京都の農地面積は7,404ヘクタール。全国最下位の数字です。
同じ関東でも全国2位の茨城県は17万2,939ヘクタールと東京の20倍以上。神奈川県でも2万ヘクタール近くあります。東京都は本当に農地の少ない地域だといえますね。
●お米の生産量
農地の少ない東京都。特定の作物の生産量も他の地域よりも少ないです。例えばお米。農林水産省の発表では2014年の収穫量は666トン。
全国1位が新潟県の65万6,900トンなので、東京都は1000分の1程度しかありません。
その差は歴然です。東京都は食事情では他の道府県にだいぶ頼っているということです。
●都道府県別再生可能エネルギー自給率
「環境エネルギー政策研究所」の調査結果によると、太陽光や風力といった再生可能エネルギーの自給率については、東京都が最下位。0.4%です。
1位は秋田県で18.5%ですので、50分の1ほどしかありません。土地や面積などの問題もあるのでしょうか?
他には、都道府県別の比較ではありませんが、東京は「温暖化の意識」が世界5都市の中で最下位なんだそうです。
みずほ情報総研が東京やニューヨーク、ロンドン、上海、ムンバイといった都市で調査を行ったもので、地球温暖化の影響について「考えている」とした人が3割ほどしかいなかったそうです。
世界有数の都市ではありますが、環境への意識が低いのはちょっと寂しいですね。
東京都が全国で最下位という珍しいものをピックアップしました。農地などは予想できるものですが、車の世帯所有率などは東京が最下位だとは思わないかもしれませんね。
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