【ソウル聯合ニュース】中国とロシアがそれぞれ第2次世界大戦での対日本、対ドイツ戦勝を記念する行事に北朝鮮の
金正恩(キム・ジョンウン)第1書記を招待し、金第1書記が出席するかどうかに国際社会の関心が集まっている。
中国政府は14日、9月に予定している抗日戦争勝利70年の記念式典に金第1書記を招待したことを明らかにした。
現在のところ、北朝鮮が招待を受けるかどうかは予測し難い。北朝鮮が2013年2月に3回目の核実験を行い、同年
12月に親中派だった張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長を処刑して以降、両国関係は冷え込んでいるためだ。
金第1書記が国際社会での孤立を脱し、中朝関係を改善するため式典に出席する可能性はあるが、その場合、中国
は大規模支援など訪中への見返りを与えなければならないとの指摘も出ている。
中国が国際社会に公表した金第1書記の招待を実現させるには、自国に対する不満を抱えているはずの金第1書記
を乗り気にさせる必要があるとの見方だ。
金第1書記のロシア訪問も可能性は高そうだが、もうしばらく行方を見守る必要がありそうだ。
ロシアは1月、金第1書記が来月9日にモスクワで開かれる対ドイツ戦勝70年の記念式典に出席すると発表したが、
北朝鮮はまだ出席を公表していない。
北朝鮮は土壇場で態度を変える可能性があり、金第1書記のロシア訪問が実現するかどうかは不透明な部分が
多いと指摘される。
北朝鮮事情に詳しい消息筋は「北がロシア側に金第1書記の式典出席を通知したことは事実だが、警護問題など
実務的な懸案を協議する中で意見が対立すれば、なかったことになる可能性もある」と話している。
ロシアと中国の間で政治、外交、経済的な利益を極大化しようとする北朝鮮の綱渡り外交の行方に、国際社会が
注目している。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2015/04/15/0300000000AJP20150415002800882.HTML