http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150414/k10010048471000.html
IMF 日本の成長率を上方修正
IMF=国際通貨基金はことしの世界経済について、全体の成長率の予測は据え置きましたが、日本は円安による輸出の拡大や原油安が景気を押し上げるとして、0.4ポイント上方修正し、1%のプラス成長と予測しました。
IMFは14日、最新の「世界経済見通し」を発表し、世界全体のことしの成長率を3.5%のプラスとして、ことし1月の予測を据え置きました。
国別では、アメリカが3.1%のプラスと堅調な成長を続け、世界経済をけん引するものの、急速なドル高で輸出が抑えられるとして、0.5ポイント下方修正しました。
一方、日本の成長率は1%のプラスと、先進国の中では低めの予測となっていますが、円安による輸出の拡大や賃金や株価の上昇、それに原油安が景気を押し上げるとして、0.4ポイント上方修正しました。
しかしIMFは、日本の成長力は弱く、日銀が目指す2%の物価上昇率も下回っているとして、必要に応じて金融緩和の強化を検討することや、女性の活用による成長力の押し上げ、それに規制緩和の断行などを求めました。
また、去年4月の消費税率の引き上げで、予想以上に景気が落ち込んだことを教訓に、日本の大きな懸念になっている財政再建にあたっては、経済成長との両立を求めました。
このほか、大規模な金融緩和でユーロ安が進んだユーロ圏は0.3ポイント上方修正し1.5%のプラス、中国は予測を据え置き、6.8%のプラスなどとしました。