震災後漂流し米海岸へ、漁船内に日本近海固有のイシダイ
アメリカ北西部沿岸に、東日本大震災で被災した船の残骸が漂着しました。その中からは驚くものが出てきました。
アメリカ北西部オレゴン州の沿岸で9日、船の残骸が流れ着いているのが発見されました。
海藻に覆われ、二枚貝がびっしりとこびりついた長さ9mほどのこの残骸。4年前の東日本大震災で津波に遭い、漂流していた漁船の一部の可能性が高いということです。船体はオレゴン州の当局が回収し、地元の生態系に影響がないか調査しました。
すると・・・
「驚いたよ。こんなにたくさんの乗客がいるなんて」(発見者)
船の中から、生きた魚が発見されました。ヒラマサ20匹とイシダイ1匹が生けすで泳いでいたのです。魚たちは、地元の水族館によって引き取られました。
「おそらく、小さかったうちに船の中に入り込んだのでしょう」(水族館の職員)
稚魚のうちに生けすに入り込んだとみていて、事実なら4年あまりかけて8000キロを超える距離を漂流しながら、生き延びたことになります。水族館によると、イシダイは日本近海の固有種で、ヒラマサについてもDNAを調べてどこからのものなのか明らかにしたいとしています。魚たちは今後、この水族館で展示されるということです。
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye2468084.html