新メニューより客の声に耳を…マック「復活」に必要なこと
日本マクドナルドホールディングスは8日、3月の既存店売上高が前年同月比29.3%減少したと発表した。
これで、マイナスは14カ月連続。1月の異物混入問題が尾を引き、客数も23.5%減と、こちらは23カ月連続のマイナスだ。マック離れにまるで歯止めがかかっていない。
■ファンの方が知っているV字回復プラン
マクドナルドは昨年10月から、イカスミバーガーやハワイアンテイストのハンバーガーなど期間限定メニューを次々と投入してきた。
しかし、ネット上では「そそられない」「新商品じゃもう無理」などと評判はイマイチ。「ファストフード界の雄」も今は昔で、再浮上はもう無理なのか。
日本第1号店がオープンした1971年からマクドナルドに通うB級グルメライターの田沢竜次氏はこう提言する。
「マクドナルドはメニューも店の雰囲気も、全て若者向け。中高年の客を呼び戻さなければ、再浮上は難しいでしょう。
最近の新メニューは、甘ったるくてコッテリしたものが多いため、中高年は敬遠しがちです。
かつて、あっさりとした和風の味付けで好評を博した『チキンタツタ』などの“黄金メニュー”をレギュラーに復活させれば、中高年客が戻ってくる可能性はあるでしょう」
また、マクドナルドでは注文時に要望すれば、店舗によってメニューのアレンジが可能なことをご存じか。シェイクなら、味のついていない「プレーン」を注文することができるし、
フライドポテトなら「揚げたて」「塩多め」「塩抜き」といった具合で、自分の好みに調整できる。
「牛丼店で『つゆダク』、ラーメン店では『麺かため』など、客の要望に店側が応えることは、多くの消費者に定着しています。
ところが、マクドナルドのアレンジメニューは浸透しておらず、注文する人はほとんど見ません。もっと認知を広げる努力をすれば、新たなファンを開拓できるはずです」(田沢竜次氏)
やみくもに新メニューを出せばいいってもんじゃない。カサノバCEOはもっと客の意見に耳を傾けたらどうか。
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