本年度から実質的な共学になった鶴岡市の鶴岡北高（土田真一校長、478人）の入学式が8日、同校で行われた。男子生徒1人を含む160人の新入生が、夢と希望を胸に高校生活をスタートさせた。
同校は、1897（明治30）年に鶴岡高等女学校として創立。統合などを経て1952（昭和27）年に鶴岡北高となった。県立高として制度上は男女とも入学できるが、これまでは女子校としての伝統があり男子生徒の入学はなかった。
田川地区内では女子に比べ、男子が進学できる県立の普通科が少ない。同校では格差是正を進める県の方針を受け、昨年度から積極的に男子生徒の募集を行い、トイレの増設など受け入れ体制も整えてきた。
入学式には新入生や保護者ら約800人が出席。土田校長が「新たなスタート。一人一人が本校の伝統を築いてほしい」と式辞を述べた。
河口昭俊教頭は「初めての環境で分からない部分もあるが、状況に応じて課題に対処していく。中学校への働き掛けに力を入れていきたい」と話していた。
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