桜の名所として知られる奈良県の吉野山にある老舗旅館が、水道水を沸かした風呂を「天然温泉」と表示していたことがわかり、県は去年9月、景品表示法違反に当たるとして是正指導しました。
県から是正指導を受けたのは、奈良県吉野町の創業およそ300年の旅館「さこや」です。「さこや」では、敷地内で掘った温泉をポンプでくみ上げ、露天風呂などに使っていたということですが、去年9月末、「水道水を使用している」という趣旨の匿名の投書が保健所にありました。
県の調査に対し、「さこや」は、ポンプの故障で温泉の代わりに水道水を沸かして使用していたと説明したということです。このため県は、ホームページ上などで「100%源泉かけ流し」と天然温泉をうたっている点が景品表示法違反に当たるとして是正を求めました。
「偽装なんてありません。(ポンプ)機材は故障しても直ることがある。悪意でやっていない」(旅館の女将)
「さこや」は指導を受け、ホームページに温泉の一時停止を説明する文章を掲載しています。(08日11:48)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2464221.html