東大など、次世代電池候補となるナトリウムイオン電池のマイナス極を開発
東京大学(東大)などは、リチウムなどの希少元素を使用しない次世代電池の候補である
ナトリウムイオン電池のマイナス極を開発したと発表した。
リチウムイオン電池は、希少元素であるリチウムやコバルトを使用しており、さらなる
低コスト化などを図るためにはリチウムをナトリウムに置換したナトリウムイオン電池
の実現が求められている。しかし、その実現のためには、ナトリウムイオンを吸蔵・放出
する化合物の対(プラス極/マイナス極)が必要であった。プラス極は、これまでの研究から
ナトリウムイオンを可逆的に吸蔵・放出できる化合物が多数報告されるようになって
いるが、マイナス極については、急速充電、長時間の電流供給、充放電の繰り返しに
対する安定性などの条件を満たす化合物が見つかっていなかった。
今回、研究グループは、新たにチタンと炭素で構成されるシート状の化合物を合成し、
それをマイナス極に応用したところ、多量のナトリウムイオンを吸蔵・放出する特性を示し、
ナトリウムイオン電池の長時間の電流供給を可能とするマイナス極であることが確認された
ほか、急速充電にも対応できることが示されたという。
ソースから抜粋
http://news.mynavi.jp/news/2015/04/06/467/