五輪を5年後に控える首都・東京に、八王子を本拠とした新たな犯罪集団の影が差し始めた。
暴力団組員が減少を続ける中、警察当局は新たな治安不安定化要因とみて警戒を強めており、
一部では「まるでイスラム国」(警視庁担当記者)だと、その悪辣非道ぶりに注目が集まっている。
3月26日に150人規模の振り込め詐欺グループのリーダーとして警視庁に詐欺容疑で逮捕された
日下和也容疑者(34)もその1人だ。
「日下は八王子の不良グループの元幹部で、詐欺のメンバーの大半もそうした暴走族時代の仲間など、
いわゆる『半グレ』人脈から調達していました」(同前)
これまで半グレといえば、歌舞伎俳優の市川海老蔵暴行事件や六本木クラブ撲殺事件で悪名を轟かせた
「関東連合」や、中国残留孤児の2世、3世を中心とした「怒羅権(ドラゴン)」が代表格だったが、
一方で、八王子の不良グループも犯罪を重ねていたのだ。
捜査関係者によると、こうした八王子の不良グループは、関東連合と同じく1980年代ごろに結成。
バブル崩壊の前後で、バイクで公道を走り回る暴走族からグループ間の抗争などに明け暮れる暴力集団に変貌した。
八王子を拠点とする暴走族「打越スペクター」OBグループは現在、関東連合、怒羅権と並び、
「準暴力団」に指定されている。
「手段を選ばないのが八王子の“流儀”。日下は静岡県の民家で1年前に女性を縛って現金を奪った
強盗致傷等の容疑でも逮捕されています。そして“八王子最凶”と言われるのが、
打越スペクターOBの斎藤邦実容疑者(28)。
詐欺の売り上げをめぐって対立した仲間を暴行して死なせた強盗致死容疑で2月、逮捕されました。
睨みつける表情の公開手配写真が凶暴性を端的に物語っています」(同前)
以下略
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150404-00004976-sbunshun-soci